スキルアップ体制

在宅医療は、家庭医療・総合診療の一部です。よりよい在宅医療を提供するためには、「在宅特化」ではなく、この基礎にある家庭医療の概念を理解し、そのスキルを習得する必要があります。また、成長のためには、自らの課題を認識し、目標を設定する必要があります。そのために悠翔会では、個々の医師の診療能力をアウトカムとして可視化しています。

悠翔会には、ポートフォリオ作成指導歴が豊富な、日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医、日本在宅医療連合学会在宅医療認定専門医が複数在籍しており、希望者への家庭医療理論のレクチャーや、ボートフォリオ作成のための個別の支援を行っています。

また、総合診療や家庭医療の領域から講師を招き、日頃から連携する施設の職員も参加可能なケースカンファレンスを、月に2回開催しています。

全国から多職種が参加する「在宅医療カレッジ」、法人全体の新入職員を対象にした研修なども、大きな特徴です。

在宅医療カレッジ

2015年にスタートした「在宅医療カレッジ」は、医療・介護の多職種がともに学び、ともに考え、ともに実践し、よりよい地域連携・地域包括ケアを実現するためのプラットフォームです。

毎回、多方面で活躍するトップランナーが、「教授」として登壇しています。全国から多くの医療・介護関係者が出席し、互いの知識を深める貴重な場となっています。


2020年以降は、主に現地参加とオンライン参加のハイブリッド形式で開催しています。

新入職研修

新しく入職した職員を対象に、丸1日をかけて、理事長・診療部長の佐々木淳による講義、在宅医療に関する映画の視聴、グループワーク等を実施しています。

佐々木による長時間の講義は、新しく迎える仲間への熱いメッセージです。参加者の感想から、一部をご紹介します。

  • 大きな組織で職員同士で話したりする機会も少ないので、こういった研修でみんなの意識やモチベーションをそろえるのは大変貴重だと感じました。
  • 病院にいたときの常識との違い(特に高齢者の栄養管理)について、非常に勉強になった。これまで自分が行っていた看護や介護の間違いに気が付いた。
  • 医療者として自分自身の人生観や優先順位を患者さんのためだと思い込み、患者さんに押し付けるような場面があったと気が付きました。
  • 理事長の熱い想いが伝わり、改めてこの職場でがんばっていきたいと思いました。
  • 仕事へのモチベーションが上がった。これまでの仕事を振り返る機会になった。この仕事をする意義や目指すべき未来が見えた。
  • やるべきことが明確にわかりました。がんばります。
  • 目の前の業務だけでなく、地域や未来のために何ができるのかを考えていきたい。
  • 内容がとてもためになったので、年に一回でも、全職員で聞けたらよいと思いました。